2009年5月13日水曜日

自分の娘でも上座

昔 お殿様に見初められた町人の娘は 他の侍の家の養女となり城へとあがったわけですが 身分は町人時代と大きく変わって お殿様の次に位置するほどになりました

そして お殿様の許しを得て 里帰りをするわけですが 実家ではもう娘ではなくなっていて 座敷では床の間を背に上座にすわり 父親といえどもひれ伏したものです

小生が 在職していたころ 創業者が全国の代理店の経営者の会合で 入り口にて出迎え 頭をさげておりました
半数の経営者は自分の会社の社員で その会社に出向していたのです
それを見ていた幹部が 創業者に対して
「なにも 部下に頭を下げられるのは いかがかと思いますが」
と 進言しました

創業者は
「例え社員であれ 今はれっきとしたお得意様の立場 頭を下げるのはしごく当然」
と 言って最後まで礼を尽くしました

実家の父親といえども 娘に礼を尽くすのと まったく同じですね

礼節をつくして謙譲を知る・・・・