「屋根づたいに帰る」
当時の江東区の我が家は 戦争で被災しなかったので 昔の建物や街づくりがそのままでした
ですから 水害にあって家に帰れない人でも 家と家がくっついていましたので 屋根づたいに帰れるのでした
短いはしごを 屋根と屋根にはわして その上を渡っていけば隣の屋根の上です
はしごを持って 次から次へとはしごで渡っていけば 家にたどり着きます
困るのは 横丁の道路です
下町といっても 横丁の道路は広いので はしごでは届きません
そこで 考えたのが電信柱と反対側の電信柱に ロープを2本張って下のロープに足をのせ 上のロープには手でささえて ゆっくりと進むわけです
考えれば なんとかなりますよ