2009年8月9日日曜日

終戦後の食事事情-2

東京都江東区は 空襲にあって焼け野原になりました

瓦礫に水がたまり いつの間にかアメリカザリガニが大量に生息しておりました
このアメリカザリガニが 数少ないタダのタンパク源でした

時によっては いまはあまり見かけない洗濯用の桶に満杯になるほど とれたものです
虫がいますので 生では食べられませんが 塩をいれて茹でると普通のエビのように真っ赤になり 尻尾だけをうまく処理すれば エビに似た味でうまかったものです

資本金はゼロです
糸のみ用意して 細い竹を釣り竿にし 小さいザリガニを手で取って餌にします
それだけです
いっぺん ハサミで食らいついたら なかなか離しませんので あとはいくらでも釣れます

当然 当時は伊勢エビどころか 車エビでも口にできませんでしたので ご馳走ですよ

横井庄一さんなどは グァム島で何十年も自給自足をしていたのですから それに比べればたいしたことはありませんけれど